前日を振り返って:薄商いの予測を覆す爆騰!史上最高値を大幅更新
前営業日である5月25日の相場は、事前の「米国休場に伴う薄商いでの一服」という予測を完全に覆し、我々の常識を軽々と飛び越える「青天井の爆騰相場」となった。
日経225は寄り付きから300円超上昇すると、半導体や電線など大型グロース株に強烈な資金が流入。値下がり銘柄が多いにも関わらず一部の主役銘柄が指数を強引に引き上げ、64,000円、65,000円の節目を次々と突破した。終値は1,819円高の65,158円と、3営業日連続の4桁上昇で史上最高値を大幅に更新している。NF日経レバ(1570)も強烈なショートスクイーズ(空売りの買い戻し)を巻き込みながら猛烈に上昇し、一時は前人未到の7万円の大台に乗せる高値70,160円まで駆け上がり、終値は70,010円(前日比+4,130円)と異次元の強さを見せつけた。
明日の相場を占う上で最大の教訓となったのが、乖離値(-4,700〜-1,700円)と値幅(3,300円)という歴史的な異常値である。現物指数の急騰に対してレバレッジETFの価格が全く追いついていないマイナス乖離は、空売り勢の阿鼻叫喚(パニック的な踏み上げ)を物語っている。そして薄商いがゆえにわずかな買い注文でも値が飛ぶ「ロケットエンジン」が作動し、3,300円という極限のボラティリティを生み出した。強いトレンドが発生している最中での高値警戒感がいかに無力であるかを、痛いほど思い知らされる1日であった。
寄り前情報:出遅れ株への物色と、急ピッチな上昇に対する高値警戒感

本日の相場環境は、歴史的な急騰劇に対する「高所恐怖症」と、相場に乗り遅れまいとする「持たざるリスク」が激しく交錯する展開となりそうだ。
画像データが示す通り、昨晩の米国株式市場はメモリアルデーのため休場であった。そのため海外からの新たな手がかり材料は乏しく、東京市場は前日同様に国内特有のモメンタムと需給主導で動くこととなる。ただし、米国とイランの和平合意への期待感が維持されており、原油先物価格が落ち着いていることは、投資家心理を力強く下支えしている。
ロイターの予測によれば、本日の日経平均は「買いが先行」しそうだ。AI・半導体関連株が引き続き牽引する中、高値警戒感から「出遅れ株」へと物色の裾野が広がる可能性が指摘されている。日経平均の予想レンジは65,000円─65,600円と設定されている。わずか3日間で5,000円以上も急騰し、TOPIXも最高値を更新するなど「買われ過ぎの水準」に入りつつあるのは事実であり、上値では確実に利益確定売りが待ち構えている神経質な地合いだ。
本日の戦略:7万円台の攻防と、極限のボラティリティに対する冷徹なリスク管理
日経平均65,000円、NF日経レバ70,000円という未知の大台乗せと、前日の値幅3,300円という狂乱のボラティリティを考慮し、本日のNF日経レバ(1570)の想定レンジは以下のように設定する。
想定レンジ:69,200円 〜 71,200円
基本戦略:「持たざるリスクの買いに順張りしつつ、利益確定の連鎖(ナイアガラ)を絶対警戒」
本日は、出遅れ銘柄への物色を伴う「買い先行」のトレンドに逆らわず順張りを基本としつつも、買われすぎ水準からの突発的な利益確定売り(急落)に備え、ポジションサイズを絞り込むことを最優先とする。
- 69,200円〜70,000円の下値圏(利益確定売りの消化と押し目買い):
寄り付きから買いが先行した後、急ピッチな上昇に対する利益確定売りで一旦下押す場面が想定される。日経平均が65,000円の節目をテストする際、NF日経レバも7万円の大台を割り込むだろう。しかし「持たざるリスク」を感じている投資家の押し目買い意欲は旺盛である。下値支持線での反発(下ヒゲや陽線)が確認できれば、トレンド継続を狙った打診買いの好機となる。 - 70,500円〜71,200円の上値圏(上値追いの自重とトレーリングストップの徹底):
再び買いが強まり71,000円を超えてくるような青天井の局面では、決して浮かれてはならない。3日間で5,000円幅の上昇というスピード違反の状態であり、いつ「達成感からの真空斬り(ナイアガラ)」が起きてもおかしくない。この水準での新規エントリーは控え、保有ポジションは現在値のすぐ下に逆指値を置く「トレーリングストップ」を厳格に機能させ、急落リスクを排除しながら利益を極大化する冷徹な立ち回りが必須である。
閉めの言葉
上がると思えば下がり、下がると思えば一気に戻る。しかし、ここ数日の相場は我々の「高すぎる」という常識を嘲笑うかのように、前人未到の7万円という雲の上まで一気に駆け上がってしまった。
これほどの急騰を前にすると、乗れていない焦り(FOMO)から高値掴みをしてしまったり、逆に「そろそろ下がるはずだ」と無謀な空売りを仕掛けて焼かれたりする投資家が後を絶たない。相場が狂乱のステージにある時、我々の感情は最も大きな敵となる。
焦る必要はない。相場は逃げない。過熱感が支配する未知の領域では、ボラティリティという荒波がさらに牙を剥く。熱狂に呑まれることなく、自らの資金管理ルールを盾に、今日も常識を超えて躍動する相場の声に、ただ静かに耳を傾けるだけでいいのである。

