【2026年6月11日】米CPI通過も中東リスクと持ち高調整が継続!下値支持線を見極めるNF日経レバ(1570)の投資戦略

前日を振り返って:米CPI警戒と中東リスクで大幅反落!「行って来い」の残酷な全戻し

前営業日である6月10日の相場は、前日の力強い大幅反発の勢いを完全に打ち消す、残酷な「行って来い」の展開となった。
日経225は米国株のハイテク安を嫌気して寄り付きから400円を超える下落でスタート。前場はAI関連の一角が売られ下値を模索すると、後場には節目の64,000円を割り込んで一時下げ幅を1,600円超に拡大し、安値63,733円まで水準を切り下げた。終盤にかけやや下げ幅を縮めたものの、終値は1,237円安の64,179円と大幅反落。NF日経レバ(1570)も始値68,160円から一時69,190円まで持ち直す場面があったが、そこからは売りが優勢となり、後場には安値66,310円まで深掘りする展開に。終値は67,450円(前日比-2,280円)と、非常に苦しい調整の1日となった。
本日の方針を固める上で極めて重要な材料となるのが、依然として高水準にある前日の乖離値(-4,100〜-2,600円)と、連日で市場を揺さぶる値幅(2,800円)である。
乖離値は大幅なマイナス水準を維持しており、現物の急落に対してレバレッジETFの買いが追いついておらず、空売り勢の買い戻し(ショートカバー)のエネルギーが底流に溜まったままであることを示している。しかし、値幅が2,800円と非常に高いボラティリティを記録している現状では、わずかな需給の傾きで数千円単位の乱高下が起きるため、安易な底値当ては厳禁である。この2つのデータを念頭に置き、本日の戦略を組み立てる必要がある。

寄り前情報:米CPIは無難通過も原油高・金利高が重し、シカゴ先物は1000円超安の逆風

本日の相場環境は、警戒された米重要イベントを通過したものの、根強い外部環境のリスクから「続落スタート」を覚悟せねばならない神経質な局面に直面している。
添付の「image_18.png」が示す昨晩の海外市場データおよび寄り前情報を見ると、市場の警戒感が継続していることがわかる。9日の米国株式市場では、主要3指数がまちまちの動きとなる中、フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が3.5%安と下落し、ナスダック総合も0.96%安の25,678.82と下落した。米オラクルが決算後に時間外取引で株安となったこともハイテク株への冷や水となっている。注目の米5月消費者物価指数(CPI)はおおむね予想通りで無難に通過したものの、米利上げ観測や次なる米連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めたいムードが根強い。
さらに、中東情勢への懸念から米標準油種WTI先物が92ドル台へ上昇し、インフレ懸念を背景に米10年債利回りは4.55%台へ高止まりしている。VIX指数は19.87(+5.02%)と上昇傾向にあり、為替は1ドル=160.405円と円安水準にあるものの安心感はない。米スペースXのIPOに向けた換金売りや、雇用統計後の持ち高調整が続いている。
これを受け、朝方のシカゴ日経平均(円建て)は63,340円と、現物終値比で1,000円超の安値を叩き出している。ロイターの予測によれば、本日の日経平均は「続落」が想定されており、米ハイテク株安や持ち高調整の継続が日本株の逆風となる見込みだ。日経平均の予想レンジは62,500円─63,500円と設定されており、直近の株高に対する通常の調整範囲内とはいえ、下値を探る荒い展開への警戒が必要である。

本日の戦略:持ち高調整の濁流を警戒、マイナス乖離を引き付けた徹底防衛の押し目買い

シカゴ先物の1,000円超安、SOX指数の下落、そして依然として相場の底に張り付いているマイナス乖離を総合的に判断し、本日のNF日経レバ(1570)の想定レンジは、ボラティリティの高さを見込んで以下のように設定する。
想定レンジ:64,000円 〜 66,500円

基本戦略:「寄り付き直後のパニック売りには乗らず、予想レンジ下限での反発を見極める」

本日は海外発の金利高やハイテク株安による調整圧力をメインシナリオとし、安易な飛びつき買いを厳禁とする一方、蓄積されたマイナス乖離の下支え力を頼りにした慎重なリバウンド狙いを基本方針とする。

  • 64,000円〜64,800円の下値圏(パニック一巡と下値支持線の見極め):
    寄り付きは先物の大幅安にサヤ寄せし、前日終値(67,450円)から大きくギャップダウンしてのスタートが不可避である。日経平均が予想レンジ下限の62,500円を試す展開となれば、NF日経レバも64,000円大台近辺まで売り込まれる可能性がある。ただし、「-4,100〜-2,600円」のマイナス乖離があるため、売り一巡後はロスカットに追い込まれる空売り勢の買い戻しや自律反発の買いが入りやすい。パニック的な売りが収まり、5分足ベースで下げ止まりを確認してからの極小ロットでの押し目買い(逆張り)は十分に報われる一手となる。
  • 65,800円〜66,500円の上値圏(戻り待ちの売り警戒と利益確定の徹底):
    売り一巡後にショートカバーや円安(160円台維持)を支えに一時的に値を戻す局面があったとしても、中東リスクや利上げ観測の継続、スペースX上場に伴う換金売り圧力が上値を重くする。前日の「いってこい」で捕まったやれやれ売り(戻り待ちの売り)も降ってくるため、上昇局面は絶好の売り場(ポジション縮小の機会)と捉え、欲張らずにこまめな利確を徹底してキャッシュ比率を高めるべきステージである。

閉めの言葉

上がると思えば下がり、下がると思えば一気に戻る。昨日の全戻しという残酷な現実から、今朝はさらに1,000円超の先物安という激しい試練が我々を待ち受けている。この感情を激しく揺さぶる極大のボラティリティこそが、現在対峙している市場の恐ろしさであり、同時に醍醐味でもある。
前日の大幅反発に高揚し、ポジションを過剰に膨らませてしまった投資家にとっては、非常に息苦しい朝になるかもしれない。しかし、相場がパニックに陥っている時こそ、我々は最も冷徹に数字を見つめなければならない。依然として残されている大幅なマイナス乖離は、暴落の連鎖を食い止める最後の防波堤として機能する可能性を十分に秘めている。
焦る必要はない。落ちてくるナイフを素手で掴みに行くような無謀な真似は避け、まずはどこでブレーキがかかるのかを安全な場所から見極めよう。今日という1日、自らの資金管理ルールを絶対の命綱とし、荒れ狂う相場の声に静かに耳を傾けていこう。

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