前日を振り返って:朝方の1800円超安から奇跡の急回復!値幅4300円の大乱高下を制した防衛戦
前営業日である6月11日の相場は、前場の大暴落から後場の猛烈な巻き返しへと繋がる、驚異的なV字回復を演じる1日となった。
日経225は米国株の大幅安や米国によるイランへの攻撃報道を受け、寄り付きから800円を超える下落でスタート。序盤は下げ幅を一時は1,800円超に拡大し、安値62,335円まで大暴落した。しかし、そこから半導体関連株への見直し買いが入り急速に引き戻すと、後場には再びプラス圏へ浮上。結果的に38円高の64,217円と反発して引けた。NF日経レバ(1570)も始値63,960円とマドを開けて暴落して始まると、朝方には安値63,340円まで売り込まれ想定レンジ下限(64,000円)を一時的に下回った。しかし、そこから凄まじいショートカバーを巻き込んで高値67,630円まで急騰し、大引けは67,250円(前日比-200円)と、わずかなマイナスにとどまって着地した。
本日最大の焦点となる判断材料が、劇的な変化を見せた前日の乖離値(-3,200〜-1,000円)と、驚天動地の値幅(4,300円)である。
後場の猛烈な買い戻し(ショートカバー)により、乖離値は一時は-1,000円まで現物との歪みが是正される形となった。これにより、これまでの「底なしのマイナス乖離を盾にした無条件の踏み上げ」の威力はやや減退したと見るべきである。一方で、値幅は4,300円と歴史的なボラティリティを記録しており、市場のエネルギーは完全に沸騰している。リスク管理を徹底しなければ一瞬で足をすくわれる環境だからこそ、前日の乱高下を生き抜いた防衛の視点を引き継ぎ、冷静に罠を見極める必要がある。
寄り前情報:トランプ氏が攻撃中止表明でリスクオン!先物2000円超高で大幅続進へ

本日の相場環境は、一転して目の前がパッと明るくなるような「強烈なリスクオンのロケットスタート」を迎えることになる。
添付の「image_19.png」が示す昨晩の海外市場データを見ると、緊迫していた地政学リスクが一気に後退したことがわかる。トランプ米大統領がイランへの攻撃中止を表明したことで市場の恐怖心が和らぎ、11日の米国株式市場は急伸。NYダウが50,848.75(+929.97 / +1.86%)、NASDAQが25,809.66(+640.15 / +2.54%)、S&P500が7,394.30(+127.31 / +1.75%)と主要3指数が揃って大幅高となった。VIX指数(恐怖指数)は19.44(-12.51%)へと急低下し、ドル安が進んだことで為替は1ドル=159.855円近辺と、前日の160円台からやや円高方向へ押し戻されている。
この世界的なリスクオンの波を受け、日経225先物(期近)は66,560円(+2,080円 / +3.23%)と驚異的な急反発を記録している。ロイターの予測でも、本日の東京株式市場で日経平均株価は「大幅続進」が見込まれており、米国株急伸の流れを引き継いで幅広い銘柄に買いが先行するとされている。日経平均の予想レンジは65,000円─67,000円と非常に高い水準に設定された。ただし、本日は今週最大の需給イベントである「メジャーSQ(特別清算指数)」の算出日である。さらに日経平均VI指数が38.22(+0.55%)と高止まりしていることから、寄り付き直後のSQ値算出に伴う特異な需給の歪みや、買い一巡後の手仕舞い売りには十分な警戒が必要だ。
本日の戦略:SQ波乱とマド埋めに警戒、縮小した乖離値を睨んだ短期レンジ戦
強烈なシカゴ先物のサヤ寄せ、米国株の全面高、そして縮小傾向にあるマイナス乖離と週末特有のメジャーSQ需給を総合的に判断し、本日のNF日経レバ(1570)の想定レンジは、先物の急騰分を反映して以下のように設定する。
想定レンジ:68,500円 〜 71,500円
基本戦略:「寄り付きのSQ値を見極め、ギャップアップ後のマド埋めを狙った短期逆張り」
本日は、米国発の好材料による強気ムードを認めつつも、今週の乱高下で縮小したマイナス乖離を警戒し、寄り付き天井からの利益確定売りに警戒する「スマートな短期決戦」を基本方針とする。
- 68,500円〜69,500円の下値圏(マド埋めの押し目買いと下値支持確認):
寄り付きは先物の暴騰を受けてマドを大きく空けたギャップアップスタートとなり、想定レンジ下限付近からの開始が予想される。開始直後は買いが先行する可能性が高いが、乖離値が「-3,200〜-1,000円」まで縮小しているため、ここからの盲目的な追随買いは危険だ。寄り付きのメジャーSQ算出に伴う乱高下が一巡した後、利益確定売りに押されてマドを埋めるような下押し(押し目)があれば、そこを引き付けてからの打診買い(逆張り)の好機としたい。 - 70,500円〜71,500円の上値圏(戻り待ちの売り警戒と徹底利確):
株価が71,000円の大台を突破するような局面では、今週の歴史的乱高下(値幅4,300円)の中で捕まっていた個人投資家のやれやれ売り(戻り待ちの売り)が断続的に降ってくる。週末金曜日ということもあり、大口投資家も週をまたぐ前に利益を確定させたい環境である。上値では決して欲張らず、ターゲット価格に達した段階でこまめに利益を確定させ、キャッシュ比率を高めて週末を迎えるのが賢明な立ち回りである。
閉めの言葉
上がると思えば下がり、下がると思えば一気に戻る。今週の相場はまさにその言葉がこれ以上ないほど現実となり、前日の1,800円安という地獄の底から、今朝は一転して2,000円超の先物高という天国のようなリバウンドを見せている。この目まぐるしい表情の変化に、翻弄されているブロガー仲間も多いだろう。
昨日の大底で恐怖に負けてポジションを投げてしまい、今朝の暴漲を前に悔し涙を流している人もいるかもしれない。しかし、値幅4,300円という異常な荒波の中で、生き残り、今日という運命のメジャーSQ初戦に資金を残せていること自体が何よりの強みである。相場の歪み(マイナス乖離)は縮小し、ここからはまた新しい需給の戦いが始まる。
焦る必要はない。狂喜乱舞する市場のムードに流されず、ギャップアップ後のマド埋め圧力を冷徹に見極めよう。今週最後の取引日、自らの資金管理ルールだけを命綱にして、気まぐれに吠える相場の声に、ブレない心で静かに耳を傾けていこう。最高の週末を笑顔で迎えるために、今日も生き残ろう!

