【2026年6月17日】NF日経レバ(1570)の結果と反省:日銀通過の安堵感で7万円台へ再突入!想定外の強さを見せた1日

戦略のまとめ

本日の事前の戦略は、前日の大台7万円タッチによる達成感からの利益確定売りと、今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた様子見ムードを警戒し、「大台達成後のモメンタム低下を意識し、押し目に徹した逆張り戦法」を基本方針としていた。
想定レンジは「76,500円 〜 79,000円」とややディフェンシブに設定。米ハイテク株安を引き継いだ下落局面では、極大マイナス乖離をクッションとした打診買いを狙いつつ、上値ではFOMC前の持ち高調整を想定して79,000円手前での機械的な利益確定を徹底するシナリオを描いていた。

実際の値動き

Screenshot

本日の相場は、朝方の売り一巡後に猛烈な切り返しを見せ、事前の「反落・様子見」という想定を心地よく裏切る、強気な続伸の1日となった。
■日経225
・始値 69,005円
・高値 70,125円
・安値 69,985円(※市場概況データ上は一時69,000円割れ水準まで下落)
・終値 69,902円(前日比 +497円)
■NF日経レバ(1570)
・始値 76,910円
・高値 79,880円
・安値 76,880円
・終値 79,550円(前日比 +1,570円)
日経225は米国ハイテク株安を嫌気して売りが先行し、開始直後には下げ幅を400円超に広げて一時69,000円の節目を割り込む場面があった。しかし、そこからすぐに切り返してプラス転換。米ダウ平均の史上最高値更新や、日銀会合を無事に通過した安堵感からAI・半導体関連株に強い買い戻しが入り、後場には早々に節目の70,000円を奪還した。終盤にかけては7万円近辺での底堅いもみ合いが続き、終値は497円高の69,902円と5日続伸で取引を終えた。
NF日経レバ(1570)も、始値76,910円から寄り付き直後に安値76,880円をつけたのが一日の底となり、そこからはひたすら上値を追う展開となった。事前の想定レンジ上限(79,000円)を後場には軽々と上抜け、高値79,880円まで上昇。大引けにかけても売り崩されることなく、終値79,550円(前日比+1,570円)と強いモメンタムを維持したまま着地した。

テクニカル分析(1570チャートより)

本日の「image_19.png」の5分足チャートを分析すると、朝方の深い押し目から見事なV字回復を遂げた強気なトレンドが確認できる。

  • ローソク足と移動平均線:寄り付き直後の急落でボリンジャーバンドの下限(LOWERバンド)にタッチしたものの、そこから大陽線を連続させて急反発。10時過ぎには20本移動平均線(ミッドバンド)を力強く上抜け、以降は大引けまでミッドバンドを強固な下値支持線として機能させながら、安定した上昇トレンド(バンドウォーク)を形成した。
  • MACD:朝方の下押し局面で形成されていたマイナス圏のデッドクロスから一転、10時前には綺麗なゴールデンクロスを示現。ヒストグラムも安定してプラス圏で推移しており、日中の買い意欲の強さとトレンドの持続性を裏付けている。
  • KDJオシレーター(RSI相当):寄り付き直後の「売られすぎ」水準から鋭角に反発し、日中は50〜80の中〜高水準エリアで推移した。極端な買われすぎ(過熱圏)に張り付くことなく、適度に波を打ちながら上昇しているため、非常に健全な資金流入が続いていることが窺える。

本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅

■本日の乖離値
-6,800〜-9,700円
■本日の値幅
3,000円
明日以降の相場に挑む上で、本日叩き出されたこの2つのデータは極めて重要な判断材料となる。
乖離値は「-6,800〜-9,700円」と、一時的に縮小する場面はあったものの、依然として約1万円に迫る天文学的なマイナス水準を維持している。現物が7万円の節目を回復してもなお、レバレッジETF側での売り残(ショートポジション)の捕まりは解消されておらず、この異常な歪みが相場の強靭な「底値の盾」として機能し続けている。
そして、見逃してはならないのが3,000円という値幅である。FOMC前という様子見ムードが広がりやすい日であっても、上下にこれだけのボラティリティが発生している。明日も寄り付きからの急変動には最大限の警戒が必要である。

反省

本日の最大の反省点は、「日経225のロイター予測(反落想定)、およびNF日経レバの想定レンジ(上限79,000円)を大きく上回る、相場の地力の強さを見誤ったこと」である。
FOMC前の警戒感や米ハイテク株安を重く見すぎた結果、日銀会合を無事に通過したことによる「安堵感」と、極大マイナス乖離がもたらす「無条件の買い戻し圧力」のシナジーを過小評価してしまった。寄り付きの押し目を拾う戦略自体は機能したものの、79,000円で早々に利益確定をしてしまい、その後の79,880円までの大きな上昇トレンドを取りこぼす結果となった。ボラティリティが3,000円もある現状では、安易に天井を決めつけず、トレンドに追随する柔軟性が不可欠であった。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

17日の日経平均は5日続伸。終値は497円高の69,902円。米国株は3指数がまちまちとなったが、ハイテク株の弱さが嫌気されて売りが先行。開始直後には下げ幅を400円超に広げて69,000円の節目を割り込んだ。しかし、すぐに切り返してプラス転換。ダウ平均の史上最高値更新を受けて多くの銘柄が買われたことや、下げて始まったAI関連にプラス転換する銘柄が出てきたことなどが安心材料となった。AI関連でも半導体株は強く買われており、10時辺りからは上を試しにいく展開。
後場に入ると早々に節目の7万円を上回り、70,100円台に入ったところで買いが一巡したものの、その後は高値圏をキープ。終盤にかけては7万円近辺でのもみ合いが長く続き、終値ではわずかに7万円を下回った。TOPIXは終値で初めて4,000pを上回った。東証プライムの売買代金は概算で10兆4,100億円。業種別ではガラス・土石、機械、精密機器などが上昇した一方、海運、鉄鋼、陸運などが下落した。東証プライム市場では、買い優勢金額は1.73兆円、売り優勢金額は1.74兆円と拮抗した。

本日の注目銘柄

本日は日銀通過の安堵感から買いが広がる中、株主総会での発言や、決算発表のタイミングを活かした個別株の躍進が目立った。

  • トヨタ自動車(7203):定時株主総会が開催され、近健太新社長が「もっといいクルマづくり」の継承を表明。稼ぐ力の強化に向けた新体制への期待と安心感が広がった。
  • 三井ハイテック(6966):12日発表の好決算を受けた買いが3日目も続き、一時前日比22%高と大幅続伸。決算発表の集中期を避けたことで「材料が長持ち」し、資金が集中する見事な展開となった。
  • レーザーテック(6920):半導体株への押し目買いが強まる中、本日日経構成銘柄の値上がり率トップ(+13.16%)に躍り出た。
  • アステリア(3853):米スペースXのIPO通過による出尽くし感で下落していたが、スペースXの上値追いが続いていることが再評価され、押し目買いが入り大幅反発。
  • パワーエックス(485A):既存株主などのロックアップ解除日を迎え、需給悪化を警戒した売りが殺到しストップ安売り気配となった。
  • INPEX(1605):米国とイランの合意に伴う原油供給正常化への期待からWTI価格が下落し、同社株も4日続落と下値を探る展開が続いている。
  • T&Dホールディングス(8795):金融セクターへの資金流入が一服する中、値下がり率トップ(-3.18%)となった。

次回戦略

日銀会合を無傷で通過し、日経平均は再び7万円の扉を叩いた。残る最後の巨大イベントは、今晩の米FOMCである。
次回戦略:「FOMC結果を受けたトレンド発生に順張り、マイナス乖離を背当てにした7万円大台固めへの追随」
明日(6月18日)のNF日経レバ(1570)は、ウォーシュFRB議長体制で初となるFOMCの結果と会見内容をダイレクトに反映する展開となる。コアレンジは本日の強さを引き継ぎ、一段上の「78,000円 〜 81,500円」に設定する。
基本戦略は、FOMC通過による「アク抜け上昇」への順張りである。本日の底堅い動きと「-6,800〜-9,700円」の極大マイナス乖離は、下値の圧倒的な堅さを証明している。仮にタカ派的な発言で朝方に売り込まれたとしても、78,000円前半は絶好の押し目買いチャンスとなる。一方、無難に通過してハト派的な印象を与えれば、今度こそ7万円の大台を完全に固め、80,000円台の未知の領域へと踏み上げるショートスクイーズが発動する。明日はイベント通過後の初期対応を素早く行い、値幅3,000円のボラティリティを味方につける強気のトレードを展開したい。

閉めの言葉

上がると思えば下がり、下がると思えば一気に戻る。昨日の「いってこい」で7万円の壁の厚さを思い知らされたかと思えば、今日はあっさりとその壁を再びよじ登っていく。相場というものは、我々の浅はかな予想などいとも簡単に踏み越えていく、底知れぬエネルギーを持った生き物である。
「FOMC前だから今日は下がるだろう」と安易に空売りを仕掛け、朝方の押し目からの急反発で丸焦げになってしまった投資家も少なくないはずだ。しかし、値幅3,000円という荒波の中で、極大マイナス乖離という見えない盾の存在を信じて生き残った経験は、必ず明日の決戦の糧となる。
焦る必要はない。今晩のFOMCという最後の大一番を越えれば、相場はまた新たなトレンドの姿を我々の前に現してくれる。約1万円の異常な乖離は、まだ我々を守り、そして導いている。今夜はしっかりと休み、明日、新たな歴史を刻むかもしれない相場の声に、ブレない心で静かに耳を傾けていこう。

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