前日を振り返って
6月30日の東京市場は、寄り付き直後こそ米ハイテク株高を背景に大幅高でスタートしたものの、その後は急落し、後場に再び切り返すという非常に激しい値動きとなった。
日経225は一時マイナス圏まで売り込まれながらも、終値は70,062円(前日比+594円)と7万円台を維持。市場全体としては押し目買い意欲の強さを改めて確認できる内容となった。
一方、NF日経レバ(1570)は、
- 始値 79,850円
- 高値 80,640円
- 安値 77,640円
- 終値 79,510円(+1,490円)
朝方には想定以上の利益確定売りに押され、事前レンジ下限を割り込んだ。しかし、その後は日経平均の切り返しに合わせて力強く反発し、高値では3,000円近い値幅を記録した。
結果として、「飛びつき買いを避ける」という戦略自体は正しかったものの、ボラティリティの大きさをやや過小評価していたことは反省点である。
また、市場データにも落ち着きが見え始めている。
- 乖離値:▲9,900~▲10,000円
- 日中値幅:約3,000円
先週まで続いていた6,000円超の乱高下からは明らかに落ち着きを取り戻しつつあり、市場は徐々にレンジ相場へ移行し始めている印象である。
寄り前情報

米国市場は引き続き堅調であった。
- NYダウ +136ドル(+0.26%)
- NASDAQ +1.52%
- S&P500 +0.79%
- VIX指数 16.45(▲6.79%)
特にNASDAQの大幅高は、AI・半導体関連への資金流入が続いていることを示しており、日本市場でも東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテックなど半導体関連への買いが期待される。
さらに、日経225先物は70,990円まで上昇しており、現物市場も買い先行で始まる可能性が高い。
為替は1ドル=162円台と歴史的円安水準を維持している。輸出企業には追い風である一方、この水準では政府・日銀による為替介入への警戒感も依然として残る。
一方で、市場心理を示す日経VIは38.30(▲11.67%)まで低下した。極端な恐怖感は後退しており、相場全体としては徐々に通常モードへ戻りつつあることを示している。
ロイターでは本日の日経平均予想レンジを70,500円〜71,500円としている。米ハイテク株高を背景にAI・半導体株が指数を押し上げる一方、韓国市場の動向には引き続き注意が必要との見方である。
本日の戦略
本日のテーマは「押し目を待ち、上値では欲張らない」である。
米国市場の流れを見る限り、寄り付きは買い先行となる公算が大きい。しかし昨日も寄り天から急落したように、寄り付き直後は利益確定売りが集中しやすい局面でもある。
日経平均予想レンジは70,500円〜71,500円。昨日の値幅3,000円、乖離値約▲1万円という需給バランスを考慮すると、大きなトレンド相場というよりレンジ内での値動きになる可能性が高い。
以上を踏まえ、本日のNF日経レバ(1570)の想定レンジは、
想定レンジ
79,000円 ~ 81,500円
寄り付き直後に80,500円を超えて始まるようであれば飛びつき買いは避けたい。一度利益確定売りを消化してからの押し目を狙う方がリスクは小さい。
逆に79,000円付近まで押す場面があれば、半導体関連への資金流入が続く限り反発を狙った短期買いが有効と考える。
利益確定は80,800円~81,300円付近を第一目標とし、81,500円近辺では戻り売りも意識されやすいため欲張らないことが重要である。
現在はボラティリティが縮小しているため、先週のような一方向への暴騰・暴落を期待する局面ではない。短期売買を繰り返し、小さな利益を積み重ねることが最も効率的な戦略となるだろう。
閉めの言葉
先週まで市場を覆っていた恐怖は少しずつ和らぎ始めている。日経VIの低下、値幅の縮小、そして乖離値の安定は、市場参加者がようやく冷静さを取り戻しつつある証拠でもある。
ただし、「落ち着いた相場=簡単な相場」ではない。方向感が出にくいレンジ相場では、焦って追いかけるほど利益は遠ざかる。待つべき場面では待ち、利益が乗れば素直に確定する。この基本を徹底できる投資家こそが、次の大きなトレンド相場で優位に立てる。
相場は毎日開いている。勝負する日と休む日を見極めながら、今日も冷静な資金管理を第一に、一歩ずつ利益を積み重ねていこう。

