1. 本日の戦略のまとめ
米雇用統計前の手控え感、158円台への円安進行、および前日に維持された「-3,000円〜-2,100円」の強力なマイナス乖離を踏まえ、本日は「雇用統計前の手控え感による小もみ合いを踏まえ、ボリンジャーMIDライン(68,000円〜68,500円)を確固たる軸とした順張り押し目買い回転戦略」を設定していた。NF日経レバ(1570)の想定レンジを67,500円~70,000円に定め、朝方の寄り付き後に「67,500円〜68,200円近辺」までの下押しを引き付けてからロング(買い)を仕込み、雇用統計通過前のリスク回避として70,000円手前で素早く利確をこなす計画を立てていた。
2. 実際の値動き(日経225・NF日経レバ)

実際の市場は、朝方の買い先行後に66,000円手前で急失速すると、値嵩AI・半導体株の急落に押されて一時1,000円を超える過酷な下掘りを見せた。しかし、64,600円台で売りが一巡すると、好決算銘柄やTOPIX構成株への買いに支えられて後場はプラテン寸前まで巻き返し、ほぼ前日比横ばいの水準で取引を終えた。日経225およびNF日経レバ(1570)の実際の4本値は以下の通りである。
| 銘柄 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日経225 | 65,746円 | 65,990円 | 64,651円 | 65,606円 | -76円 |
| NF日経レバ(1570) | 68,800円 | 69,080円 | 66,450円 | 68,530円 | -10円 |
日経225は米国株安を受けても買われて始まり、開始直後には65,990円(高値)まで買い進まれた。しかし、66,000円の大台を前に急失速し、一時1,000円安の64,651円(安値)まで叩き売られた。64,600円台で売りが一巡した後は下値拾いが活発化し、後場には一時プラス圏へ浮上。大引けは前日比76円安の65,606円と、下げ幅を極めて小さく留めて着地した。
NF日経レバ(1570)も、始値68,800円から高値69,080円をつけた直後に垂直急降下。事前に設定していた想定レンジ下限(67,500円)を突き破り、一時安値66,450円まで下掘りした。しかし、10時半過ぎの大底から右肩上がりの反転軌道を描くと、大引けは前日比10円安(▲0.01%)の68,530円と、ほぼ前日終値(68,540円)まで戻して終了した。
3. 本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅
週明けのトレード戦略を構築する上で、本日記録された客観的スタッツを強調して分析する。
- 本日の乖離値:-3,100円 ~ -1,800円(強力なマイナス維持)
- 本日の値幅:2,600円
理論値との乖離は「-3,100円〜-1,800円」で推移し、依然として深いマイナス圏を維持した。朝方の大幅な下掘り局面から現物株に強烈な買い戻しが入り、相場全体を押し上げたことを意味している。
また、日中値幅は安値66,450円から高値69,080円まで2,600円を記録した。AI関連の乱高下に巻き込まれながらも2,600円幅の大きな波をこなし、安値から2,000円以上も強烈に巻き返して引けた。「マイナス乖離の深み維持」と「2,600円幅のV字下ヒゲ」の出現は、半導体安の悪材料を完璧に吸収した証であり、来週以降の相場が本格的な反攻へ移行する強力なテクニカル的根拠となる。
4. 反省
本日の最大の反省点は、「ロイター予測(65,200円─66,200円)や自らの想定レンジ(67,500円~70,000円)に対し、寄り付き直後の急失速に伴う値嵩電気・半導体株の売り急ぎ圧力を読み切れず、NF日経レバの想定下限を一時大幅に割り込む下振れ展開(安値66,450円)を防げなかったこと」である。
米雇用統計前のもみ合いを想定していたため、朝方の過酷な下掘りスピードに対して初動の引き付け判断が後手に回った。一方で、ヒートマップ上で赤(値上がり銘柄)が優勢となり、TOPIXがプラス圏で推移したように「個別好決算銘柄主導の地合いの強さ」は本物であった。全体指数の表面的な暴落に惑わされず、66,000円台前半の大底で冷徹にサポートラインを引き直し、素早くエントリーを執行する柔軟性を磨かなければならない。
5. 東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)とテクニカル分析
本日東京市場で繰り広げられた1,000円超安からの劇的な巻き返しの構造を、MOOMOO証券のサマリーから検証する。
【市場概況】
7日の日経平均は続落。終値は76円安の65606円。米国株安を受けても上昇して始まり、開始直後には上げ幅を300円超に拡大。しかし、66000円の節目を前に急失速してマイナス圏に沈んだ。AI関連の多くが弱く、しばらく下げ幅を拡大。一方、4桁安となって64600円台に入ったところで売りが一巡すると、10時台後半辺りからは持ち直した。AI関連以外では買われる銘柄が多く、悲観に傾いたところでは下値が拾われた。後場には一時プラス圏に再浮上する場面もあり、2桁の下落で取引を終了。TOPIXは値上がり銘柄が多い動きを反映して上昇した。
東証プライムの売買代金は概算で10兆8900億円。業種別では石油・石炭、その他製品、ゴム製品などが上昇した一方、建設、その他金融、証券・商品先物などが下落した。今期2度目の上方修正を発表したフジクラ(5803)が後場急騰。半面、1Qが市場の期待に届かなかったメイコー(6787)がストップ安となった。
東証プライムの売買代金は10兆8,900億円と大盛況。買い優勢1.96兆円、売り優勢1.84兆円と買い方が逆転して上回った。フジクラ(5803)が今期2度目の上方修正で急騰するなど、好決算株への強い物色意欲が指数を大幅に押し戻した。
「image_20.png」から読み解くテクニカル解説
添付のチャート画像(image_20.png)を精査すると、驚異的な下ヒゲV字回復のテクニカル形状が表れている。
- ボリンジャーバンド:朝方の急落でLOWER3(67,488円)すら突き抜けて安値66,450円まで下掘りしたものの、そこから脅威的なV字反転を演じた。中心線(MID:68,205円)やUPPER1(68,682円)を明確に上抜けると、前日終値とほぼ同値の68,530円で着地。下ヒゲを極めて長く残した陽線となり、MIDライン付近の鉄壁なサポートを改めて立証した。
- RSI(相対力指数):10時半の大底から右肩上がりの急角度で反転し、強い上昇モメンタムが完全に復活したことを示している。
- MACD:DIF(204.551)がDEA(186.896)の上方を維持し、MACDヒストグラム(35.311)はプラス圏でしっかりと陽の柱を形成している。日中の急下落を完璧にこなしたことでゴールデンクロス形状が維持され、上昇トレンドの継続が強力に示唆されている。
6. 本日の注目銘柄・セクター動向
驚異的な決算結果を発表した電線・防衛株と個別決算の明暗が交錯した本日の注目株を整理する。
- 三菱マテリアル(5711)[構成銘柄値上がり率トップ / +15.71%(終値5157.0円)]
決算内容や非鉄金属セクターへの資金流入が好感され15.71%高の大爆騰。構成銘柄の値上がり率第1位を獲得した。 - フジクラ(5803)・SWCC(5805)[後場急騰 / 業績予想大幅上方修正]
14時にフジクラが今期営業益を4,320億円へ大幅上方修正(今期2度目)を発表し後場急騰(+504円)。市場予想を大きく上回り、同様に好決算のSWCCとともに電線株が相場を牽引した。 - SHIFT(3697)[大幅高 / 防衛装備庁のAI支援役務を受託]
防衛装備庁からAI装備品等の技術的審査に係る支援役務を受託したと発表。品質評価環境整備への貢献が材料視され買いが集まった。 - ENEOSホールディングス(5020)[後場上げ幅縮小 / 1Q営業益9.6倍]
13時に1Q営業益9.6倍(4,826億円)を発表。市況改善や製油所トラブル解消が好感されたが、通期予想据え置きにより後場は上げ幅を縮小させた。 - 川崎重工業(7012)[後場売り気配 / 通期上方修正も関税還付要因]
11時30分に通期純利益の上方修正(1,150億円)を発表したものの、関税還付影響が大きく市場期待に届かず売りが先行した。 - 富士フイルムHD(4901)[急反落 / 1Q最終益30%減]
前日発表の1Q最終益30.4%減が嫌気され急反落。バイオCDMOの先行費用などが重石となった。 - エムスリー(2413)[構成銘柄値下がり率トップ / ▲16.89%(終値1530.0円)]
決算内容への嫌気や売り圧力が強まり、16.89%安で構成銘柄の値下がり率第1位に沈んだ。
7. 次回(翌営業日)の投資戦略
安値66,450円から2,000円以上巻き返した圧倒的な下ヒゲ、ボリンジャーMIDライン(68,205円)の死守、およびマイナス乖離(-3,100円〜-1,800円)の深みを踏まえ、来週(8月10日)の戦略を立案する。
「1,000円超安を1日で吸収した鉄壁の底強さを確信、ボリンジャーMIDラインを背にした強気順張り・押し目買い戦略」
相場は本日一時1,000円超暴落したものの、64,600円台で強烈に下げ止まり、最後は前日比ほぼ横ばい(TOPIXは上昇)まで押し戻す圧倒的な反転パワーを見せた。理論値とのマイナス乖離も強力であり、今夜の米雇用統計通過後はイベント通過に伴う強烈なショートカバーが期待できる。
- 翌営業日の想定レンジ(NF日経レバ1570):68,000円 ~ 71,000円
- 具体的な立ち回り:来週月曜日は本日固く死守したボリンジャーMIDライン付近(68,000円〜68,500円近辺)を強力な下値支持ゾーンと想定する。朝方の押し目局面において、5分足チャートで明確な下げ止まりが確認できた段階で、自信を持ってロング(買い)をエントリーする。狙うは本日高値(69,080円)突破から70,000円〜71,000円台に向けた本格反発波であり、節目で着実に利益を確定させる立ち回りを徹底する。
8. おわりに
今週最終日となった本日の相場は、朝方の買い先行から一転して一時1,000円を超える過酷な暴落を見せ、安値66,450円まで叩き売られるという、最後まで息をのむ激動の展開となった。
1,000円近く下げ幅が広がっていく局面では、「週末にまた大崩れしてしまうのか…」と冷や汗を流しながら耐え忍んだ読者の方も非常に多かったのではないだろうか。しかし、そこからフジクラの爆騰決算などを合図に2,000円以上も怒濤の勢いで押し戻し、ほぼプラテンまで巻き返した本日の底力は、まさに日本株の力強さを証明する感動的な瞬間であった。
2,600円という激しい値幅の底で残された巨大な下ヒゲと、未だ深く沈むマイナス乖離は、来週に向けたさらなる飛翔のエネルギーそのものである。この波乱の1週間を生き抜いた自分自身の冷静さを誇りとし、週末は心身をゆっくり休めよう。来週も確固たる確信と規律を持って、共に確実な利益を掴み取っていこう!今週も本当にお疲れ様でした!

