1. 本日の戦略のまとめ
米エヌビディアの好決算通過と時間外取引での急伸を受け、本日は「エヌビディア好決算による半導体株主導の買い先行追随、159円台円安とボリンジャーMIDを背にした69,500円〜69,800円支持線での順張り押し目回転戦略」を設定していた。NF日経レバ(1570)の想定レンジを69,500円~72,500円に定め、朝方のギャップアップ後の押し目(69,500円〜69,800円付近)を引き付けてロング(買い)を仕込み、上値サージ局面(72,000円〜72,500円手前)で素早く利益を確定させる機動的売買計画を立てていた。
2. 実際の値動き(日経225・NF日経レバ)

実際の市場は、エヌビディア好決算を材料に寄り付きから500円超高でスタートし、日経225は寄り後早々に66,954円(高値)まで急伸した。しかし、67,000円の大台節目を目前にアドバンテスト(6857)などの主要半導体株へ激しい利益確定売りが噴出。寄り付き天井となって急速にマイナス圏へ転落すると、後場にも上値の重い攻防が続いた。日経225およびNF日経レバ(1570)の実際の4本値は以下の通りである。
| 銘柄 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日経225 | 66,775円 | 66,954円 | 65,782円 | 66,131円 | -130円 |
| NF日経レバ(1570) | 70,640円 | 70,980円 | 68,470円 | 69,250円 | -590円 |
日経225は始値66,775円・高値66,954円をつけた直後から急失速を演じ、前場中盤に安値65,782円まで急降下。後場はプラス圏へ戻す場面もあったが66,500円近辺で抑え込まれ、終値は前日比130円安(-0.20%)の66,131円と3日ぶりの反落となった。
NF日経レバ(1570)も、始値70,640円から高値70,980円まで買い進まれたものの、そこから坂道を転げ落ちるように安値68,470円まで叩き売られた。想定していた下値支持線(69,500円)を下抜き、終値は前日比590円安(-0.85%)の69,250円で着地した。
3. 本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅
次回トレードに向けた客観的判断材料として、本日記録された客観的スタッツを強調して分析する。
- 本日の乖離値:-4,000円 ~ -2,700円(高寄り後の急失速に伴うマイナス乖離の再拡大)
- 本日の値幅:2,500円(70,980円高値からの激しい振り落とし)
理論値との乖離は、前日の「-2,800円〜-1,800円」から「-4,000円〜-2,700円」へと再びマイナス幅が大きく拡大した。好決算通過後の事実売り(出尽くし売り)が現物市場に先行して波及したことで価格の歪みが一時的に強まったが、マイナス幅の底深さは自律反発エネルギーの充填を意味している。
また、日中値幅は高値70,980円から安値68,470円まで2,500円を記録した。朝方の高値から2,500円幅もの急落・乱高下を演じたことで、短期的な過熱ポジションの振るい落とし(アク抜け)が進んでいる。
4. 反省
本日の最大の反省点は、「ロイター予測(66,200円─67,700円)や自らの想定レンジ(69,500円~72,500円)に対し、エヌビディア好決算という『材料出尽くし』の出だしで半導体株が急失速し、下限想定(69,500円)を割り込んで安値68,470円まで下掘る波乱安を被ってしまったこと」である。
好決算の事実を過信し、米国今夜の現物市場での反応を見極めたいという海外勢の手控え姿勢や、アドバンテストなどの主力株へ集中した利益確定売りの強さを軽視してしまった。朝方のギャップアップ高寄り局面においては安易なロング追随を厳禁とし、ファースト下押しが完全に完了するまで様子見を徹底するリスク管理を再徹底しなければならない。
5. 東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)とテクニカル分析
本日東京市場で繰り広げられた急反落と半導体株重石の構造を、MOOMOO証券のサマリーから検証する。
【市場概況】
27日の日経平均は3日ぶり反落。終値は130円安の66131円。米国株は3指数そろって下落したが、引け後に決算を発表したエヌビディアが時間外で買われたことを受けて、500円超上昇して始まった。開始直後には上げ幅を600円超に拡大。しかし、66900円台に入ったところで節目の67000円を前に買いが続かなくなり、急失速してマイナス圏に沈んだ。アドバンテスト(6857)が開始早々に下げに転じるなど、半導体株の動きの悪さが警戒された。
400円超下げて65700円台に入ったところで売りは一巡し、前引けにかけては下げ幅を縮小。後場は前引けから水準を切り上げ、プラスからのスタートとなった。ただ、66500円近辺では上値が重くなり、再びマイナス転換。66000円は上回ったものの、3桁の下落で取引を終えた。TOPIXは上昇し、大半の時間をプラスで推移した。新興銘柄の動きが良く、グロース250指数が2%を超える上昇となった。
東証プライムの売買代金は概算で7兆8700億円。業種別では非鉄金属、石油・石炭、繊維などが上昇した一方、その他製品、精密機器、医薬品などが下落した。
東証プライム売買代金は7兆8,700億円。買い優勢1.45兆円に対し、売り優勢1.50兆円。アドバンテスト(6857)が3.05%安となり1銘柄で日経平均を263円押し下げた一方、キオクシアHD(285A)が新製造棟建設報道で+5.00%と225構成銘柄の値上がり率トップを獲得。TOPIXがプラス圏を維持するなど、指数寄与度の高い半導体以外の個別株や新興市場には底堅い買いが入った。
「添付チャート(image_28.png)」から読み解くテクニカル解説
添付のチャート画像(image_28.png)を詳細に精査すると、寄り天後の保ち合い収斂とサポート帯での踏みとどまりが表れている。
- ボリンジャーバンド:朝方に70,980円の高値をつけた後急落し、ボリンジャーLOWER3(68,853円)に迫る安値68,470円まで突っ込んだ。しかし、そこから中央のボリンジャーMID(69,196円)上方の69,250円まで速やかに復帰して着地した。バンド自体は収縮傾向にあり、MIDライン近辺での軸足固めを示している。
- RSI(相対力指数):朝方の高値跳躍で一時買われすぎ水準へ達した後、急激な下掘りによって再び低水準領域へ急降下。短期的な過熱感は完全に一掃された。
- MACD:DIF(-63.403)がDEA(-83.863)の上方をキープし、MACDヒストグラム(40.921)が確固たるプラスの柱を維持。急激な乱高下を挟みつつも、中期的テクニカルの買いシグナルは崩れていない。
6. 本日の注目銘柄・セクター動向
エヌビディア通過後の相場で独自思惑や材料で買われた注目株を整理する。
- キオクシアHD(285A)[225構成銘柄値上がり率トップ / +5.00%(終値52500.0円)]
岩手県における1兆円規模の新たな半導体製造棟建設報道が好感され5.00%高。日経平均構成銘柄の値上がり率第1位を獲得した。 - FIG(4392)[東証プライム値上がり率トップ / +14.89%(終値1178.0円)]
先端AI半導体の検査工程用自動化装置開発を手掛けることから、エヌビディア関連の本命思惑株として買いが殺到し14.89%高の爆騰となった。 - サンリオ(8136)[大幅反発 / JPモルガンが新規カバレッジ]
JPモルガン証券が投資判断「オーバーウエイト」、目標株価1,490円で新規打診したことが材料視され、後場も高値圏を維持した。 - KDDI(9433)[続伸 / 岩井コスモが目標株価3,500円へ引き上げ]
1Qの好決算とデジタルベルト構想による継続成長が評価され、目標株価引き上げを受けて順調に続伸した。 - ジャパンマテリアル(6055)・関東電化工業(4047)[大幅反発 / キオクシア関連思惑]
キオクシアの新製造棟建設報道を受け、ガス供給装置や特殊ガスを手掛ける関連銘柄として思惑買いが広がった。 - アドバンテスト(6857)[構成銘柄値下がり率トップ / ▲3.05%(終値34610.0円)]
朝方の買い一巡後に手仕舞い売りが殺到して3.05%安へ急失速。1銘柄で日経平均を263円押し下げる重石となった。
7. 次回(翌営業日)の投資戦略
69,250円でのボリンジャーMIDライン(69,196円)防衛、MACDヒストグラムのプラス柱維持、前日の2,500円幅乱高下による悪質ポジション振るい落とし、および「-4,000円〜-2,700円」へ再拡大した自律反発エネルギーを踏まえ、明日(8月28日)の戦略を立案する。
「エヌビディア出尽くし売りの一巡と米国現物市場反応の確認を踏まえた自律反発狙い、ボリンジャーMID(68,800円〜69,200円)支持の順張り押し目買い回転戦略」
相場は本日、エヌビディア好決算を受けた高寄りからの事実売りによって一時2,500円幅も急乱高下したものの、安値68,470円から即座に買戻されて69,200円台(ボリンジャーMID直上)を死守した。理論値とのマイナス乖離も「-4,000円〜-2,700円」へ深く沈み込んでおり、今夜の米国市場で現物株が好反響を見せれば、明日の東京市場は強力な見直し買い(ショートカバー)へ転じる公算が大きい。
- 翌営業日の想定レンジ(NF日経レバ1570):68,800円 ~ 71,200円
- 具体的な立ち回り:明日は本日安値(68,470円)やボリンジャーMIDライン近辺(68,800円〜69,200円)を強固なサポートゾーンと想定する。朝方の寄り付き押し目局面において、5分足チャートでの明確な下げ止まりや買戻し出来高の急増を確認できた段階で、自信を持ってロング(買い)を仕込む。狙うは本日高値(70,980円)方向への奪還波動であり、節目で素早く利益を確定させる機動的回転売買を徹底する。
8. おわりに
本日の相場は、朝方に500円を超える高寄りスタートで胸が高鳴ったのも束の間、そこから半導体株の急失速によって一気にマイナス圏へ突き落とされるという、乱高下に翻弄される波乱の一日となった。
朝一番の70,980円高値から一転して68,470円安値まで2,500円幅も垂直急降下していったチャートを見つめた時、イベント通過後の出尽くし売りの冷酷さにひやりとさせられた読者の方も非常に多かったのではないだろうか。
しかし、過酷な下掘りを耐え抜いてボリンジャーMID(69,196円)の上方で踏みとどまった終値と、再び沈み込んだ「-4,000円〜-2,700円」の深いマイナス乖離は、明日以降の反発へ向けた強烈なバネそのものである。海外現物相場の反応を見極め、明日は徹底したリスク管理のもとで自律反発の好機を力強く掴み取りに行こう!本日も本当にお疲れ様でした!明日も共に立ち向かおう!

