前日を振り返って
前営業日となった9月11日の東京市場は、メジャーSQ算出と米株安・原油高重石が重なり、寄り付きから一気に下落幅を2,000円超に広げて一時63,200円台(安値63,280円)まで激しく叩き売られた。しかし、売りが一巡した後は保険や海運、輸送用機器株への買い戻しが入り、後場にかけて劇的な巻き返しを展開。日経平均は前日比1,259.61円安(▲1.93%)の64,011.34円と、節目の64,000円大台を奪還して取引を終えた。
NF日経レバ(1570)も、始値63,380円から安値62,950円まで下押したものの、そこから後場にかけて1,850円幅の特大反撃を見せ、終値64,650円(前日比2,520円安、▲3.75%)まで戻して着地した。前日のメジャーSQ波乱通過に伴い理論値乖離(▲490円〜300円)が適正化された状態を、今週の立ち回りへ活かさねばならない。
寄り前情

本日の寄り前にて、前週末の米主要3指数反発、オープンAIやアンソロピックの首脳発言に伴うAI開発減速懸念、WTI原油102ドル推移、1ドル=153円70銭台での推移、日米中銀会合前の様子見ムードという交錯する材料が届いている。添付画像「image_28.png」の各データおよび最新動向は以下の通りである。
- 米国市場:前週末の主要3指数は揃って上昇。NYダウが52,573.29(+509.19ドル、+0.98%)、ナスダック総合が26,333.03(+251.31ポイント、+0.96%)、S&P500指数が7,656.98(+65.28ポイント、+0.85%)で終了した。堅調な米CPIや原油下落を好気した。VIX指数は15.84(▲11.21%)へ急低下した。
- 先物・為替(image_28.pngより):日経225先物(期近)は64,510円(+550円、+0.86%)と反発して帰着。TOPIX先物も4,045.0(+37.5、+0.94%)と堅調。為替(Bid)は1ドル=153.714円前後と、落ち着いた水準で推移している。日経平均VI指数は29.80(▲2.45%)へ低下した。
- 注目イベント・材料:米オープンAIのサム・アルトマンCEOによる「2026年内上場見送り」発言や、アンソロピックのダリオ・アモデイCEOによる「AI業界全体への開発減速要請」を受け、朝方はAI・半導体株に重石となる見込みである。ホルムズ海峡での攻撃報道でWTI原油先物は1バレル=102ドル台で推移。国内では7月鉱工業生産(確報値)が公表予定である。今週は日米中銀会合を控え次第に様子見も交錯する。
ロイター予測によると、きょうの東京株式市場で日経平均株価は売り先行でスタートする見通しとされている。米国でのAI開発ペースの鈍化懸念から朝方は関連銘柄を中心に売りが出ると予想される一方、今週は日米で中銀会合を控えていることから様子見姿勢も強まりやすく、売り一巡後は小動きとなりそうだ。東洋証券の大塚竜太氏は「AI問題を巡る売りで相場の重しとなるが、どんどん下落する展開は想定しづらく、下値では押し目買いも入りそうだ」と分析する。日経平均の予想レンジは6万3,400円─6万4,600円と設定されている。
本日の戦略
AI開発減速懸念に伴う半導体関連株の朝方売り先行、前週末米株高と先物(64,510円)の底堅さ、メジャーSQ通過に伴う需給のあく抜け、日米中銀会合前の見送りムード、および前日に「▲490円〜300円」へと綺麗にリセットされた理論値マイナス乖離を踏まえ、本日のメインテーマを設定する。
「AI減速懸念による朝方売り一巡待ち、SQあく抜けと1,900円幅V字底固めを背にした64,000円〜64,400円支持帯での押し目順張り回転戦略」
相場へ臨むにあたり、前日に記録された客観的テクニカルスタッツを強調して分析の軸とする。
- 前日の乖離値:-490円 ~ 300円(SQ通過と後場急伸による理論値乖離の完全適正化)
- 前日の値幅(日中ボラティリティ):1,900円(安値62,950円から高値64,800円への強烈な1,850円超V字急伸)
理論値との乖離がほぼ完全にリセットされたことは、前日のSQ波乱によるパニック売りが解消され、需給がニュートラルかつ健全な状態へ戻ったことを示している。AI減速報道による朝方の半導体株売りで押し出される局面はあるものの、前日1,850円幅のV字反撃で見せた下値支持力を背景に、寄り後の下げ止まりを冷徹に引き付ける立ち回りが求められる。
想定レンジ(NF日経レバ1570)
63,800円 ~ 65,800円
本日の具体策
- 日経225先物が64,510円で帰着しているものの、AI関連株の売り先行が予想されるため、NF日経レバ(1570)の朝一番の下押し局面では買い急がず、寄り後のファーストタッチは静観を徹底する。
- 日経平均予想下限(63,400円方向)に対応する、NF日経レバの「63,800円〜64,400円付近」(前日ボリンジャーMIDライン(64,403円)および鉄壁支持帯)まで引き付けられる場面をじっくり待つ。
- 5分足チャートでWボトム形成や明確な下げ止まり(買戻し出来高の増加)が確認できた段階で、自信を持ってロング(押し目買い)を仕込む。
- 日経平均予想上限(64,600円方向)への戻り上昇に伴い、NF日経レバが65,200円〜65,800円手前まで駆け上がる局面では、日米中銀会合前の様子見ムードを考慮して無理に追わず、目標到達で素早く利益を確定させてポジションをたたむ機動的回転売買を徹底する。
閉めの言葉
米国でのAI開発減速報道やWTI原油102ドル台の推移を受け、週明けの東京市場は朝方にAI・半導体株を中心に重い立ち上がりとなる可能性がある。
しかし、前日の過酷なメジャーSQ波乱を乗り越えて1,850円幅のV字回復を叩き出した底力と、適正化された理論値乖離は、日本株の下値が強固であることを物語っている。中銀イベント前の見送りムードが漂う場面だからこそ、朝方の売り一巡を冷静に待ち、鉄壁のサポートラインから自律反発の果実をスマートに掴み取りに行こう。今週も ironclad(鉄壁)のリスク管理のもと、共に勝利を収めよう!

