【2025年10月17日】NF日経レバ:米株安と円高で反落スタート、短期調整局面入りか

■ 前日を振り返って

前日の東京市場では、政治期待と半導体主導の上昇で日経平均は48,277円(+605円)まで上昇。

NF日経レバ(1570)も40,150円(+950/+2.42%)と急伸し、想定レンジ上限の40,200円に正確に到達した。

「高市トレード」と称された買いが続き、ソフトバンクグループ(9984)や東京エレクトロン(8035)など、主力株が相場を牽引した。

テクニカル的には、ボリンジャーバンド上方ブレイクと移動平均線の上向きクロスが確認され、短期上昇トレンドが再開した形。

RSIは65〜70とやや過熱気味ではあるが、買い圧力優位を維持していた。

一方で、値幅は600円、乖離値は8,400〜8,100円と前日比でも適正レンジ。

ただ、39,500円割れの押し目で買いを躊躇した点は反省点であり、

上昇一服後の反落リスクを念頭に置くべき局面に入っている。

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■ 寄り前情報

米国市場は前日比でそろって下落。

  • NYダウ:45,952.24(-301.07/-0.65%)
  • NASDAQ:22,562.53(-107.54/-0.47%)
  • S&P500:6,629.07(-41.99/-0.62%)
  • VIX指数:25.31(+4.67/+22.62%)

米中貿易摩擦再燃の懸念と、地方銀行の信用不安が株価の重しとなった。

特にザイオンズ・バンコープの予想外損失や、ウェスタン・アライアンスの詐欺訴訟報道が金融株を直撃。

市場は「隠れた信用ストレス」を意識し、リスク回避姿勢を強めた。

為替はUSD/JPY=150.39円と円高方向に振れており、

輸出株中心の日経平均には逆風。

また日経225先物(期近)は**48,060円(-370円/-0.76%)**と軟調で、

本日は売り先行のスタートが見込まれる。

ロイター予測では、

「日経平均は軟調な地合いで、47800〜48300円のレンジを想定。円高進行と米株安を受け、利益確定売りが出やすい」

とされており、調整色の強い一日になる見通しだ。

■ 本日の戦略

昨日までの2営業日で1400円超の上昇を演じた後であり、

今日は自然な反動局面。過熱感が残る中での米株安・円高の組み合わせは、短期調整を引き起こしやすい。

したがって、NF日経レバ(1570)は一旦「下値を試す展開」を想定する。

  • 想定レンジ:39,700〜40,300円
  • 上値目標:40,400円(反発時の戻り上限)
  • 下値リスク:39,500円(前日上昇分の半値押しライン)

ボリンジャーバンド+2σ付近からの反落が起きやすく、

寄り付き直後の下げを見極めながら短期リバウンド狙いを検討。

MACDのゴールデンクロスが見送られるようなら、上昇一服と見てポジション軽めで臨むのが無難。

特に、為替が150円を割り込むようなら輸出関連の利確売りが出やすく、

NF日経レバも40,000円割れが視野に入る可能性がある。

一方、先物が48,000円台を維持するようなら、午後にかけての買い戻しによるV字回復もあり得る。

いずれにせよ、朝の急落局面では焦らず押し目を待つ姿勢が肝要である。

■ 閉めの言葉

昨日の熱狂は、今日の静寂に変わるかもしれない。

政治相場の余韻を残しつつも、市場は冷静さを取り戻しつつある。

上昇の勢いに酔うことなく、波の裏側を読む一日としたい。

相場はいつも、静寂の後にまた熱を帯びる。

「待つ勇気」こそが、次のチャンスを呼び込む。

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