前日を振り返って:米半導体安直撃で大幅下落も、超絶マイナス乖離が下値を死守
前営業日である6月4日の相場は、事前の懸念通り、海外発の悪材料をまともに受けて半導体関連株を中心に幅広く売り込まれる厳しい展開となった。
日経225は寄り付きから売りが先行し、一時67,000円のサポートラインを割り込んで66,920円まで下押す場面があった。その後やや下げ渋ったものの戻りは鈍く、終値は931円安の67,470円と大幅反落となった。NF日経レバ(1570)も始値75,220円から防戦一方となり、前場には安値73,330円まで下落。しかし、後場に入ると下値での強固な買い支え(ショートカバー)が機能し、終値では74,620円(前日比-2,100円)まで戻して引けた。
ここで注目すべきは、依然として乖離値(-7,400〜-6,400円)という非常に大きなマイナス水準を維持していることである。現物の大幅下落に連動してETFも売られたが、空売り勢の根本的な買い戻しはまだ完了しておらず、下落局面では強烈なクッションとして働くことが証明された。また、値幅(2,100円)と引き続き高いボラティリティを保っており、半導体一本足打法がいかに外部環境の変化に対して脆弱であるかを改めて思い知らされる1日であった。
寄り前情報:ダウ最高値更新もハイテクは重い、雇用統計前の様子見相場へ

本日の相場環境は、米国のまちまちな株式市場の動向と、今晩に控える重要指標を前に、方向感に欠ける神経質な展開が想定される。
添付の「image_80.png」が示す昨晩の米国株式市場データを見ると、NYダウが51,605.91(+918.84)と力強い上昇を見せ、終値での最高値を更新した。イランでの戦闘終結に向けた進展が投資家心理を好転させたようだ。一方で、NASDAQは26,879.08(+25.11)、S&P500は7,591.82(+38.14)と小幅なプラスにとどまっている。期待外れに終わったブロードコムの決算を引きずり、フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が2%超安となったことがハイテク株の重しとなっている。日経225先物(期近)は67,770円(+130円)と小幅高で推移しており、為替も1ドル=160.023円と円安水準を維持している。
ロイターの予測によれば、本日の日経平均は「小動き」が予想されている。米ハイテク株安が重しとなる一方で、出遅れ感のある銀行株などへの物色が相場を支える可能性がある。また、今晩の米国5月雇用統計の発表を控えていること、さらに週末ということもあり、次第に様子見姿勢が広がりやすい。日経平均の予想レンジは67,200円─67,700円と設定されており、ボラティリティが高かった直近の相場から一転して、比較的小幅な動きにとどまると見込まれている。
本日の戦略:マイナス乖離を盾にした自律反発狙いと、突発的なボラティリティへの警戒
日経平均の小動き予想、米ハイテク株の弱含み、そして底流にある強烈なマイナス乖離を総合的に判断し、本日のNF日経レバ(1570)の想定レンジはやや小幅な値動きを前提に以下のように設定する。
想定レンジ:74,000円 〜 75,500円
基本戦略:「下値の堅さを確認しつつの押し目買いと、週末前のこまめな利益確定」
本日は、米雇用統計前の様子見ムードを背景に大きなトレンドは発生しにくいと見て、「レンジ内での逆張り・押し目買い」を基本方針とする。
- 74,000円〜74,500円の下値圏(マイナス乖離を背当てにした押し目買い):
寄り付きは先物の小幅高を受けて前日終値付近でのスタートが予想されるが、米ハイテク株安の影響でAI・半導体関連が売られれば、指数が下押しする場面も想定される。しかし、最大-7,400円のマイナス乖離が空売り勢の買い戻しを誘発するため、下値不安は限定的だ。74,000円台前半への押し目があれば、打診買いの好機と捉えたい。 - 75,000円〜75,500円の上値圏(戻り待ちの売り警戒と確実な利確):
一方で、上値を一本調子で追うエネルギーは不足している。ハイテク株のモメンタム低下に加え、週末を控えたポジション調整の売りが出やすい環境である。75,000円を超えて自律反発を見せる局面では、決して欲張らず、こまめな利益確定を優先してキャッシュ比率を高めておくことが賢明である。
閉めの言葉
上がると思えば下がり、下がると思えば一気に戻る。激しい乱高下が続いた今週の相場であったが、今日は米雇用統計という大イベントを前に、市場全体が嵐の前の静けさのように一息つく1日となりそうだ。
大きく値が動かない相場は退屈に感じるかもしれないが、極限のマイナス乖離という見えないマグマは相場の底に確実に滞留し続けている。今日のように方向感の出にくい日は、無理にポジションを傾ける必要はない。
焦る必要はない。相場の風向きは今晩の雇用統計の結果次第で再び劇的に変わるだろう。我々が守るべき資金管理のルールは決して変わらない。今日は自らの感情をコントロールし、来週の新たなトレンド発生に備えて、静かに相場の声に耳を傾けていこう。

