前日を振り返って
前営業日となった9月14日の東京市場は、米AI開発安全性を警戒する首脳発言を受けてソフトバンクグループ(9984)が急落し、日経平均を単独で563円超押し下げる波乱でスタートした。寄り付き直後に一時1,200円超安となる62,726円まで暴落したものの、TOPIXはプラス圏へ浮上するなど東証プライムの約7割の銘柄が買われる底堅さを発揮。売りが一巡すると劇的に切り返し、日経平均は前日比518.35円安(▲0.81%)の63,492.99円まで大幅に下げ幅を縮小して着地した。
NF日経レバ(1570)も、始値62,650円から朝方に安値62,020円まで売り込まれたが、そこから後場にかけて1,900円幅におよぶ圧巻の特大V字サージを披露。終値は高値圏の63,920円(前日比730円安、▲1.13%)で取引を終えた。前日1,900円幅のV字反攻で見せた圧倒的な下支えと、過度な歪みの発生していない適正な理論値乖離(▲300円〜700円)を本日の立ち回りへ活かさねばならない。
寄り前情報

本日の寄り前にて、米国主要3指数の下落、米長期金利の一時5%突破、米SOX(半導体)指数の5.86%急落、原油高継続、1ドル=154円30銭台での推移、一方でTOPIXバリュー株の底堅さという緊迫と買い材料が交錯する情報が届いている。添付画像「image_29.png」の各データおよび最新動向は以下の通りである。
- 米国市場:主要3指数が揃って下落。NYダウが52,421.20(▲152.09ドル、▲0.29%)、ナスダック総合が26,186.41(▲146.62ポイント、▲0.55%)、S&P500指数が7,619.98(▲37.00ポイント、▲0.48%)で終了した。米FOMCを前に長期金利が一時5%を突破したことが警戒された。さらに米SOX指数は▲5.86%と大幅下落。VIX指数は17.10(+7.95%)へ上昇した。
- 先物・為替(image_29.pngより):日経225先物(期近)は63,220円(▲130円、▲0.21%)と小幅安で帰着。一方、TOPIX先物は4,044.5(+7.0、+0.17%)とプラス圏で底堅く推移している。為替(Bid)は1ドル=154.308円前後と前日比ほぼ横ばい(▲0.03%)の154円台半ばで円安水準を維持。日経平均VI指数は31.06(+4.23%)へ上昇した。
- 注目イベント・材料:米SOX指数5.8%超安を受け、東京市場でも半導体関連株への手仕舞い売りで波乱の色が強まる見込み。一方、日米利上げは織り込みが進んでおり、金融株(銀行等)や商社株、ディフェンシブなどのバリュー株物色がTOPIXを下支えする構造が予想される。米国ではNY州製造業業況指数が発表予定である。
ロイター予測によると、きょうの東京株式市場で日経平均株価は軟調な推移が想定されている。米AI減速論に伴い半導体株が軟化したことで波乱の色が強まる見込みだが、日米利上げ懸念は織り込みが進み、全体的には下値で買いが入る可能性がある。前日同様、TOPIXは底堅く推移するとみられている。岡地証券の坂雄貴氏は「半導体株の売りで日経平均は厳しい展開となる一方、PER面からバリュー重視となり銀行・商社・ディフェンシブ株が優勢となってTOPIXは底堅くなりそうだ」と分析する。日経平均の予想レンジは6万2,800円─6万3,800円と設定されている。
本日の戦略
米SOX指数5.8%急落による半導体株の重石、米長期金利5%突破に伴う金融株(銀行株)や商社株へのバリュー物色買い、先物TOPIXのプラス底堅さ、および前日に「▲300円〜700円」と健全に維持された理論値マイナス乖離を踏まえ、本日のメインテーマを設定する。
「SOX急落による半導体パニック売り一巡待ち、TOPIXバリュー高と前日1,900円幅V字底固めを背にした62,600円〜63,000円支持帯での押し目順張り回転戦略」
相場へ臨むにあたり、前日に記録された客観的テクニカルスタッツを強調して分析の軸とする。
- 前日の乖離値:-300円 ~ 700円(前場急落後のV字サージによる理論値乖離の健全保持)
- 前日の値幅(日中ボラティリティ):1,900円(安値62,020円から高値63,940円への強烈な1,920円幅V字切り返し)
理論値との乖離が適正領域に保たれていることは、過剰なパニック売りが発生した際、バリュー株や実需筋による即座の買い戻しパワーが発動することを裏付けている。米半導体株安による朝方の寄り付きギャップダウンは警戒されるが、前日に証明された1,900円幅の切り返しエネルギーとTOPIX先物のプラス圏推移を根拠に、寄り後の下げ止まりを冷静に引き付ける立ち回りが求められる。
想定レンジ(NF日経レバ1570)
62,600円 ~ 64,800円
本日の具体策
- 日経225先物が63,220円(▲130円)と小幅安で帰着しているものの、SOX指数5.8%急落による半導体株主導の下押しが予想されるため、NF日経レバ(1570)の朝一番の下掘り局面では決して焦って手を出さず、ファーストタッチは静観を徹底する。
- 日経平均予想下限(62,800円方向)に対応する、NF日経レバの「62,600円〜63,000円付近」(前日ボリンジャーLOWER3帯上方の絶好支持ゾーン)まで引き付けられる場面をじっくり待つ。
- 5分足チャートでWボトム形成や明確な下げ止まり(買戻し出来高の急増)が確認できた段階で、昨日の反省を活かして自信を持ってロング(押し目買い)を仕込む。
- 日経平均予想上限(63,800円方向)への戻り上昇に伴い、NF日経レバが64,200円〜64,800円手前まで駆け上がる局面では、米FOMCや日銀決定会合前の中銀イベント前警戒を考慮し、目標到達で素早く利益を確定させてポジションをたたむ機動的回転売買を徹底する。
閉めの言葉
米SOX指数の5.86%急落や米金利5%突破を受け、本日の東京市場は朝方に半導体関連株を中心に重い波乱の立ち上がりとなりそうだ。
しかし、前日に1,900円幅のV字反撃を叩き出して底固さを見せた相場エネルギーと、金利上昇・原油高を追い風にした金融株や商社株などのTOPIXバリュー株の強さは、日本株の下値を支える非常に頼もしい防壁である。朝方の表面的な半導体安に恐れをなすことなく、冷徹にサポートラインを引き付けて自律反発の果実をスマートに掴み取りに行こう。本日も ironclad(鉄壁)のリスク管理のもと、共に勝利を収めよう!

